東海道新幹線700系 再生アルミ:物の気持ち

写真と一緒に

東海道新幹線700系 再生アルミ

東海道新幹線700系再生アルミで作られた柱や天井の装飾
どう? この模様、美しいでしょう?
金属なのに、まるで繊細なレースのようなこのデザイン。
じつは私は、元、東海道新幹線700系の車体だったアルミなのです。

かつて私は、日本を代表する新幹線として、東京から大阪へ、時にはさらに西へと、多くの人を運んでいました。
時速300kmで駆け抜ける毎日。
朝は出張に向かうビジネスマン、昼は観光客、夜は帰路につく人々。
みんなそれぞれの思いを抱えて、私と一緒に旅をしていました。

でも、時代は流れ、私は役目を終えることに。
「もう走ることはできないのか……」 そう思ったとき、私に新たなチャンスが!
なんと、溶かされ、再生されて、東京駅の柱や天井の装飾として生まれ変わることになったのです!

今はここで、みんなを迎える立場に。
以前とは違うけれど、相変わらずたくさんの人が行き交うこの場所は、どこか懐かしくもあり、とても誇らしい。
ふと足を止めて「これ、新幹線のアルミなんだ!」と驚く人、写真を撮る人、興味深そうに触れる人……。
私が何十年も走り続けた時間を、こうして新たな形で感じてもらえることが、とても嬉しいです。

走ることはできなくても、私はまたここで、みんなの旅の一部になれている。
東京駅で、これからもずっと、お待ちしています。

せひ、見に来て下さいね。


東海道新幹線700系 再生アルミ物語
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